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今津|2023年2月5日は初午(はつうま)の日!「桜翁稲荷大明神」の祠に行ってみました。

阪急阪神今津駅の近くに「桜翁稲荷大明神(さくらのおきないなりだいみょうじん)」があります。この神社はまんが日本昔ばなしで「桜大明神」というタイトルで放送もされました。

どういうお話かというと昔、酒蔵が建ち並ぶ今津の街なかに夕方になると「自分は 桜翁(さくらおきな)という名で、医者だ」と名乗る一人のおじいさんがやってきました。酒蔵の旦那衆と碁をうったり酒を飲んだりして、またふらっと何処かへ帰って行きます。ある時、ネズミの好物である油揚げを罠にしかけてあるのをみつけたおじいさん。油揚げを見つけた瞬間目が開き、よだれをたらし油揚げに手を差し出しました。

すると、ねずみ取りに手を挟まれ「ぎゃぁぁぁぁ」と 叫んでおじいさんは酒蔵から出て酒蔵の方へ走って行きました。下男たちがそこにいくとおじいさんの姿はありません。

翌日酒蔵の樽の中で死んでしまってる狐を見つけた皆んなはこれは昨夜の桜翁に違いないと思います。皆んなに慕われていた桜翁を偲び祠(ほこら)を建てたのが この神社です

まんが日本昔ばなし〜データベース〜桜大明神

ひっそりとありますが、祠の周りには雑草もなく手入れをされています。左の狐は巻物を、右の狐は玉を加えています。巻物は知恵の象徴であり、玉は穀物の倉庫という意味があります。周りには本殿のすぐ後ろに奥宮と呼ぶ社(やしろ)があります。蓋がされた井戸みたいなものもあります。



初午(はつうま)の日は稲荷神社のご祭神が降り立った日とされ、五穀豊穣だけでなく様々なご利益を願う催事があちらこちらで行われます。

そしてこの日は稲荷神社の使いとされる狐の好物・油揚げを使ったいなり寿司を食べると福を招くとも言われています。

 

 

 

 

私も桜翁は本当に狐だったのかな〜と考えながらいなり寿司をいただきました。いなり寿司は関西では狐の耳に似た三角の形、関東では俵型に作られています。

2023年2月5日は初午の日です。毎年日にちは変わります。

縁起の良い食べ物はいなり寿司、おいなりさんです。稲荷大神の神のお使いは狐で、狐の大好物をお供えして縁起の良い1年のスタートになります。来年2024年は2月12日がその日にあたります。


 

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西宮市津門呉羽町1-21