阪神西宮駅から東に徒歩10分ほど、北向きに建てられてる社殿、喜多向稲荷神社がマンションに囲まれるようにひっそりとあります。入口には史蹟漢織呉織松染殿池の碑があります。
応神天皇の時代、中国・呉の国から日本へ、わざわざ織物染色の技術向上のために船でやって来て、武庫の湊に着いた漢織(アヤハトリ)呉織(クレハオリ)を祀って建てられた社です。ハトリとは機織り(はたおり)の意です。
日本書記にも武庫の湊にたどり着いたと記されてあります。そんな昔の時代に、遥か遠い日本にやって来た織姫たちはどういう想いだったのでしょうか。
この神社の裏にある染殿池で、この池の水を使って糸を染めていたそうです。今は見ると、水は枯れていてありませんでした。その時代海岸も近いこの辺りは、どういう光景が広がっていたのでしょうか。
付近には染殿町、津門綾羽町、津門呉羽町という地名があります。きれいな名前だなと思っていましたが、そういう由来があるということを初めて知りました。なんだか歴史のロマンを感じます。
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西宮市松原町11